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ニューヨーク名物・大型契約?

スティービー君ご登場ありがとう。というわけで、

今シーズンのニックス、
全てはアイザイアGM次第だったのだが、ここへきてひょんな事件が起こった。

ラリー・ブラウン、契約バイアウト。あんなに優勝に近いお方を放出するなんて、オーナーさんも思い切ったことをするのですね。

ビル・デビッドソンというオーナー。82歳の温厚なおじいちゃん。と言う感じだが、そういえばシーズン最多勝率コーチリック・カーライルを首にしたこともある。
ピストンズの3度の優勝とスタンレーカップ、WNBAの優勝と、オーナー冥利に尽きる成功者、大金持ちのおじいちゃん。

「ブラウンのピストンズに対する忠誠心の欠如」が、おじいちゃんの心をバイアウトに動かした理由と思われる。
忠誠心というとピストンズ一筋。とかピストンズのためならなんでも。というダイハードなイメージだが、プレーオフ中に噂に上った、クリーブランド・キャバリアーズとの接触。ジェネラルマネージャー職の噂は本物だったようだ。

これをプレーオフ中に暴露するキャブスも相当の策士。

それどころではないブラウンは、大いに否定したが、プレーオフ終了後の健康状態とピストンズとの契約のゆくえ次第で、キャブスの話も断らなかったのだろうが、オーナーはその接触を忠誠心欠如と見なしたようだ。

そこにハイエナのようにしゃぶりつく男がひとり、
アイザイア・トーマスである。

以前からずっとブラウンのニューヨーク行きを熱望し、たぶん接触もしたのかもしれないが、表向きブラウンはドリームジョブを否定していた。

しかしこうなった以上、「絶対あり得ない」と言っていたブラウンはニューヨーク行きの話にも耳を傾けるのだろう。
早くて21日にはアイザイアはブラウンと交渉すると言う話も出ているほどだ。

ニューヨーク名物・大型契約を持ち出し「ニックス大繁盛の巻」と行きたいところだが、

アイザイアとブラウンのフィロソフィーは違いすぎる。

アイザイアは若手を集め、走るエキサイティングバスケット用にシフトしている最中。
ブラウンは、これでもかというディフェンスを重視、ベテランを信頼し、若手は試合に滅多に出さないタイプ。もし今年のニックスを指揮することになれば、ジャマール・クロフォードなどディフェンスがざるざるな若手はプレイングタイムをもらえない可能性もある。ニックス8位で獲得したチャニング・フライもベンチを温める時間が長くなりそうだ。反対にステフォン・マーブリーは意外に、彼が変わるきっかけとして、セルフィッシュじゃないプレーヤーとして成功する可能性を秘めている。
現在ニックスでは無用の長物となりつつある、ティム・トーマスとペニー・ハーダウエー、はたまたアラン・ヒューストンも昨シーズンにはなかった意外な活躍が出来る可能性もある。

いずれにしてもブラウンが来ることになれば、アイザイアの2005−6シーズン構想は180度変化する可能性が大きい。
by chiesuzukihome | 2005-07-21 04:21 | NBA

イラストレーター ChieSuzukiのblog


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