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September Eleven

2001年9月11日、ニューヨークのマンハッタンにいた。


ビル崩壊は自宅テレビで見たのだが、いてもたってもいられず、カメラを持参しアップタウンからダウンタウンへ向かった。
世の中で起こっている歴史を、とにかく記憶したかったのだ。

家を出ると、ダウンタウン行きのバスが動いている。
無料で旋回しているらしかった。

窓の外を眺めていると、献血の行列や、就業前徒歩で自宅へ帰る人々、営業しているレストランやカフェで無事を確認し、人と人のつながりを求める人々。アメリカ人はみな意気消沈、こんな元気のないアメリカ人を見たのは初めてだった。

バスはグラマシーパークあたりで止まり、この先は車が入れません。と告げられ下車しひたすら徒歩で下っていく。するとSOHOのハウストンストリートも立ち入り禁止。直角に交わるブロードウェー通りは、南に大きなワールドトレードセンターが真正面にそびえ立つはずなのだが、そのあたりは白っぽい、灰色のすすけた、黒々とした、スモークで霞んでいた。

南下できない、西へも進めない。
仕方なく、東へ。
ここからは、チャイナタウン在住者のみが通れる。

青い木製の立ち入りを阻むつい立ての前には、NYPDが身分証明書提示を求めている。
「チャイナタウンに住んでいます」「どこの通りだ」「モットーストリートです」というわけで、中国人になりすまして、立ち入ることができた。


チャイナタウンの中国人。公園でチェスをする人々、玄関先にたたずむ老人。ブロック塀の上で爆睡する野良猫。あまりにものどかな光景は、まるで何事もなかったかのようで「平和」が満ちており、
この一角だけ別世界だった。ここが同じ9月11日のニューヨークなのかと。

しかしチャイナタウンの中心を南北に走るキャナルストリートへ出ると、左手にブルックリンを結ぶマンハッタンブリッジからトラックが何台も何台も連ね目の前を暴走する。
中国を象徴する銅像からたくさんの鳩が一斉に飛び立ち、黒い煙の異常さに敏感になっていた。

青い木製のつい立てを何本も横に見て、こんどは東へ進んだ。数えきれないくらいのNYPDが警備している。やっとトライベッカのあたりに到着。もう黒い煙の目の前だ。ここには普段着のアメリカ人が高級マンションから表に出てきて、嘆き悲しみに暮れている。


少し南下すると、車の上には白い灰が積もっていた。
3〜4センチくらいのパウダーアッシュ。手で触ってみると、さらさらの灰、よく目を凝らすと化学繊維のような堅いちりちりのほこりを含んでいる。燃え尽きなかった防火絨毯だろうか。
地面にはなぜかたくさんのコピー用紙のようなものが散らばっている。
爆発の衝撃で書類がいっぺんに飛び散ったのか。その紙には食パンのようにふちがが茶色く燃えた痕があり、紙も「あっちーあっちー」、と言いながら舞い降りてきたんだという気がするのだった。

ワールドトレードセンタービルが粉々になり、数千人の人々が一瞬のうちに白い灰になった。
その真下にいた訳ではないが、おそらくグラウンドゼロから2〜300メートルのあたりまで近づいたかと思う。

隣のビルが崩壊しているのを目撃したが、2本のワールドトレードセンター自体は、既に粉々になっていた。
もう夕刻が近づいてきたので、しばらくして動き出した地下鉄に乗り込みウエストサイドを北上した。


写真は、探して見つかったら掲載しますが
ほとんどありません。



。。。





ワールドトレードセンターに足を踏み入れたことは何回あっただろうか。
一度、107階のウィンドウズオンザワールドという、世界の窓ですよというレストランに行ったことがある。
といっても仕事で、同じフロアのすぐ後ろにある事務所を訪ねた。
ガラス張りのゴージャスなレストランとは裏腹に、必ず迷ってしまうであろう迷路のような通路を抜けると事務所があった。そこのPR嬢は山積みになった書類から世界の窓食堂の美しい写真を選び出し、「どうです素晴らしいでしょう」と言いながらポジフィルムを渡した。

狭くて窮屈な通路だらけの、地上数百メートルに立っていると、ガラス張りの青空の向こうから飛行機が迫ってくるなんて、夢にも思わなかっただろう。



911を境にそれまでの、世界一自信過剰で傲慢だけど太っ腹でいいヤツだったアメリカ魂は、すっかり撃沈されてしまった。しぼんでしまったあのアメリカ人のがっかりさ加減は忘れられない。



黙祷。







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# by chiesuzukihome | 2011-09-11 19:01 | ニューヨークシティ | Comments(0)

NBAグッズ

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(加筆)
この写真は、うちにあったNBAグッズで、先日島本和彦さんのおうちに送ったところです。(ぬいぐるみは埃だらけだったので後日)

写真ではよくわからないかもしれませんが、ピンバッチは過去10年〜くらいのオールスターロゴのもの。自分で持っていても、ただ持っているだけ。になりそうだし、眺めて「しめしめ」なんてやるタイプでもないし。それとトレーディングカード。これらもちょい昔のもので未開封。なぜかポケモンカードも。それと往年のレジェンドさん、デビッドロビンソンのジャージ(小)これも持っているだけで、飾ってもいないし着てもいなかった。ファンなりたてのころにサンアントニオで買ったものだったかな?まあ、買わずにはいられないファン心理。わかりますよね。
それと、スパーズのキャラクターであるコヨーテのぬいぐるみ。これがめちゃかわ!なのできちんとグルーミングして…あげないとね。

と、なぜNBA博士島本さんのところへ送ったかというと、
島本さんは日本のバスケの殿堂を計画中なのです。島本さんはとにかくおうちに山盛りのバスケグッズが(きっとトラック1台分はある?)眠っているらしく、それらを一カ所に集めてバスケの聖地?みたいなものをお考えなのだ。
そのバスケの殿堂は「秋田県の能代」なんだって。おそらく日本でバスケが有名な土地ということなのだろうね。アメリカではマサチューセッツ州のスプリングフィールドっていう、バスケットボール発祥の地に位置する。寒い土地でも室内でできる球技が発明されたところ。


でも、私が寄付するグッズはたったこれだけ…?
NBAのそばで活動していた人間としては、もっとたくさんのグッズを持っているはず。NBAは、まー気前がいいというか、いっぱいお土産くれちゃって、オールスターとファイナルで、それぞれ、スポーツバッグにTシャツやジャージ、スポーツキャップ、ロゴ付きリストバンド、スポーツドリンク用ポットなどなどその都度いっぱいくれました。(最近は経費削減かほとんどないですが)

それらを、どうしていたかというと…長年タンスの肥やしにしていました。
XLのジャージなんか着ないし、スポーツバッグも使わないし…ときどき日本へのお土産にしたりもあったけど。で、これらはニューヨーク撤退の引っ越し時に、ニックスラジオのおじさんに頼んで、NYNJの高校バスケのコーチに差し上げました。子供たちに配ってくれる事を願って。

というわけで、家にあったロビンソンジャージとぬいぐるみ、持ち帰ってきたピンバッジ…。ということに。

実は、寄付しなかったピンバッジがひとつあります。
それは、ある選手の引退セレモニーのときに配られた、NewYork33のジャージの形をしたバッジです。なぜかこれは大事にしています。特別大ファンてわけでもないけど、なんとなく…。
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# by chiesuzukihome | 2011-08-20 13:35 | NBA | Comments(0)

アメリカと日本

日本はアメリカなしでは生きていけないのか。


トモダチ、には本当にお世話になった。米軍のトモダチ作戦で、震災被害者に物資を届けたりがれき撤去、ありがとう。米軍で働く人たちありがとう。

でも、オバマは、言っている事とやっている事が違うな。


。。。

原発は、まだまだ収束できません。工程表の9ヶ月では不可能でしょう。

やっと汚染水の浄化を試みたのだけど、故障。
アレバ社やクリオン社など日米仏一体になって緊急開発した水処理装置も、汚泥やがれきが詰まってうまい事動かないし、重要なパイプの「閉」と「開」の表示が間違っていたとか…。これアメリカ製の部分。我々ニポンジン「OPEN」と「CLOSE」くらいわかるから、そこは英語でいいよ。


京大小出先生はずっと前から、汚染水をタンカーに乗せて、柏崎刈羽原発(新潟)まで運びそこで汚水処理をすればいいのではと提案している。
タンカーで運ぶには、汚染物を乗せて海を通るため、国際的な法律を一度解除しなければならない。このような緊急時に政治はいったい何をしているの。??



。。。



最近聞こえてくるのは、おじいちゃんの叫びだ。


以前も紹介した、70代の山田さんがシニア決死隊(正式名称はちょっとちがう)を引き連れ、原発に向かう(元原発技術者集団が出来る事はないかと立ち上がった)。当初は東電や安全院が鼻であしらっていたが、細野内閣官房補佐官と話し合い、まずは5人ほどが視察に行くという。
生の原発を見て、これは俺たちにも出来ると思うのか、こりゃおじいちゃんには無理じゃ。となるかはわからないが、そうなった場合撤退するという。この冷静な判断は、我々が周りに流され、反原発じゃ、いいや推進じゃとやって感情的になっている姿とは、ぜんぜん違うなあ。



もうひとり、おじいちゃんを紹介する。


肥田舜太郎先生。
このおじいちゃんは、広島原爆降下のとき、軍医少尉だった。自らも被曝。94歳。
先日、空の下で講演があった。


おじいちゃん曰く


原爆投下後、「アメリカ製の新しい爆弾の秘密」が他国に漏れるのを恐れ、米の軍事機密であるからそれを知っている被爆者は、他言してはいけない。そのことを書いても写真や絵でもいけない。違反すれば厳罰に処す。という時代だったという。

当時、急性被曝で亡くなった者以外の、生き延びた被爆者らは、ある日突然大変なだるさに苛まれ、会社や工場で働き続ける事も出来なくなった。しかし日本の大学の教授らや医師は助ける事が出来ず、アメリカ軍隊に占領されて、政府も役に立たなくなったという。米軍統治下7年間苦しみを味わったのだという。
この原爆病を研究する事も禁じられた。困っている被爆者を生活させるために法律を作る事も禁じられた。

そして、日米安保後、アメリカが日本を守ってくれることになったが、アメリカに不利な運動をいっさいしてはいけないことにも。
さらに「無理矢理電気を起こす機械である原子力発電所」をアメリカから買う事になるのだが、これはプルトニウムとウランを燃料にしているゆえ原子爆弾と同じだと肥田先生は言う。

火力や水力、あらゆるエネルギーは消す事が出来るものだが、「放射線の熱」は人間には消す事が出来ない。難しいエネルギーを無理矢理特別な科学の方法でひっぱりだした。放射線の熱が燃え続けるのを人間には消す事ができないという。

「テレビに出てくる学者は、人間への影響を知らない学者だ。
被曝をすると、まずはおそらく秋から来年の春にかけて下痢が始まる。しかしそれを証明する学問がない。殺した側は完全犯罪。」

「もし敦賀原発のひとつが事故を起こせば、広島は再び被曝する。
核兵器は二度と作ってもいけない。放射線は人間がコントロールできないエネルギー。人類が長生きするためには、掘り起こしてはならない。
こんかいの福島の住民は、20キロ、30キロ圏は立ち退いてください。
アメリカは80キロと発表し、フランスもドイツも、12日の朝には大阪に逃げろと言われていた。日本の政府は何も知らない。金儲けだけ。
原発を追い出す事は出来る。核兵器を世界からなくすべき。
ところが、日本が原爆を持てという議員が60%を超えている。もういちどよその国と喧嘩するつもり。我々は、自分たちの生涯、子供、孫に放射線のコワさを伝えるべきだ。」



この、数百、数千年もの間、放射能を出し続ける核のゴミを生む原発を、行わねばならない理由は、
経済界や経産省、電気業界のいう、電力不足だけではない。というか、電力は、自家発電などすべてを集結させれば電気は足りるというのに、原発を続けたいがために電力不足を訴えているのだ。既得権益に騙されている政治家もいる。


なぜ原発を持ちたいのか。理由はおそらく、……核を持ち続けたいため。

これにはアメリカが深く関わっていると思われる。

ちょっと疲れたので、
つづく…。
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# by chiesuzukihome | 2011-06-23 20:18 | 原発震災 | Comments(0)

ダラス・マーベリックス、優勝おめでとう。

マブスにとって念願の初優勝。
ダーク・ノビツキーを中心に、リック・カーライルの作戦で展開されました。
ジェイソン・キッド、タイソン・チャンドラーやジェイソン・テリー、ホセ・バレアらのエネルギーがチームを支えていました。

ノビツキーは、38度の熱を押して、バスケットに向かっていましたね。
ちょっともう、日にちが経ってしまったので、感動を伝えられないんだけど、
とにかく、とにかく、おめでとう。

5年前のマブス対ヒートを思い出したけど、マブスはバージョンアップ、ヒートは新しくなっていましたね。レブロンに対する批判、米では巷にすごーくおおいんだけど、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないか。見た目よりも気の小さい男ではあるけど、いいヤツだと思うよ。

ノビツキーも、優勝はムリなどとさんざん言われていたけど、風邪でふらふらになったあたりから、有無を言わせぬ強さのようなものが見えた気がしたな。
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# by chiesuzukihome | 2011-06-22 14:21 | NBA | Comments(0)

ヒート対マブス Finals、メンタルなミス。

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(写真:ユドニス・ハスレムとママ。2006年のファイナル、NBAケアにて。他のメンバーは奥様同伴だったのだが、ひとりママ連れだった)

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(写真:悩めるダーク・ノビツキー横顔。2006年)

今回もファイナルには行かなかったので、2006年ファイナルの写真で我慢してね。



マイアミでのゲーム1、ゲーム2が終わり、いまのところは1−1で、ますます盛り上がるファイナルですね…。日本でのテレビ放映は、NHKBS 、WOWWOW 、Sports-iと、よりどり。

マイアミ・ヒートとダラス・マーベリックスは2006年もファイナルで対決した。
そのときはゲーム1、ゲーム2とマブスが獲り、もうマブス優勝ですか?と思ったのち、ゲーム3、4、5、6とヒートが連勝し優勝した。

このとき、マブスはマイアミ滞在中いったん宿を少し田舎に移した。
ギラギラのマイアミビーチでの滞在は選手たちを浮かれさせたからだった。

一方のヒートは、当時のコーチ、パット・ライリーが謎の物体を、ロッカールームの中央に設置し、布をかぶせた。我々メディアが聞いても何なのか答えない。「メディアに教えてはいけないんだ。」とジェームス・ポージーは、嬉しそうに語っていた。
後で公開されたのは、その物体には中に数百枚のカードが入っていて、そのカードの一つ一つに選手とその家族の写真が印刷されていた。

これはライリーが「15 Strong」と命名し、強い15人??とかなんとかいう意味でスターターから控えまで15人の選手の心をひとつにし、団結するための錬金術のような、謎めいた試みだった。
ライリーはむかしマイケル・ジョーダン's BULLSの「スリーピート」(3連続優勝:ThreeとRepeatを掛け合わせThreepeat)というコピーを考えだした文系の男?。このときもその才能を遺憾なく発揮したのだが、これはスポーツがいかにメンタルな部分で左右されるかを証明するようなものだったように思う。


。。。

メンタルミステイクだった

今回のヒート対マブス、ゲーム2、残り24秒でダーク・ノビツキーがボールを持つ。ディフェンスの相手はクリス・ボッシュ。このときあれ?なんでユドニス・ハスレムじゃないの?と思ったのだが、というのは、前回のファイナルのときもハスレムのディフェンスは芸術的なくらい巧かった。いくら5年経とうとも、ボッシュよりはハスレムに任せたいし、勝負所は役割を担っていたはずだが。

しかし、それはなんとボッシュのメンタルなミスだったようだ。アシスタントコーチが盛んにファールしろファールしろと叫んでいるが、作戦通りにファールする事が出来ず、ダークはボッシュを抜いて、レイアップ。95-93の2点差勝利。という結末になった。

ボッシュは、ダークがシュートモーションに入っていた試合後メディアに語ったが
サンセンチネル紙に「メンタルミステイクだった」と話した。


おそらくファールの後、タイムアウトがないのでもうひとつ作戦を用意していたのだと思うが、頭の中が混乱してしまったのかもしれない。
ヒートは大量点差だったのを追いつかれていただけに、一旦緊張が解けてしまったのか。

大舞台では、メンタルが重要なファクターのようだ。
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# by chiesuzukihome | 2011-06-04 19:06 | NBA | Comments(0)

数字をごまかすことは真実を曲げること。

あさってはファイナルだ。
ヒート対マブスという2006年の再現のよう。
あのときはパット・ライリーの錬金術?でメンバーがひとつになり、大逆転優勝だった。
しかしダーク率いるマブス、ジェンソン・キッドが司令塔だ。彼もネッツ時代ファイナルに出場した事があるが優勝はまだだ。マブスにも優勝を味わってほしいがどうなるだろう。

ツイッターのほうでときどきつぶやきます。


。。。。


ところで、最悪の事態が続いている原発だが。


これから我々が気をつける事は内部被曝。
といってもほとんどの人が知識を持っていないし、歴史的に見ても、住宅地域に放射性物質が長い間垂れ流しになる事態を経験した事はない。人類史上数えるほどしかない出来事。


空気、水、野菜や魚から取り込んだ、セシウムがいったい人体にどれくらいに積算されているのだろう。
元ベラルーシ医師のすげのや昭氏は関東圏のことを心配していた。
菅谷氏は現長野県松本市長で、同市の給食は内部被曝ゼロという方針を打ち出しているという。地産地消とともに近県の食材も使用するも、放射能暫定基準値以下でも、放射性物質が検出されているものは避けるという。子供にとって給食は毎日食べるもので、親御さんにとってこれほどありがたいことはないだろう。

内部被曝と外部被曝でどのくらい「低線量被曝」しているのかも
まったくわからないし、どれほどの病気になるのかも、次の世代に影響を及ぼすのかもわからない。
こんなわからないことづくめなのは、史上数えるほどしかないことや、何かの力によって隠蔽されているとか、そういうことがあるのだろうか…。


。。。



そこで、限りなく状態の近い、最悪の事故チェルノブイリを検証してみるのだが、
どうも、政府もメディアも、できるだけチェルノブイリとは違うということをアピールしたいようなのだが。

あの放射能がどこにどれだけ流れるのかを予測するために作られたSPEEDIは、事後一部公開にとどまり、近隣住民は思い切り被曝した。
SPEEDIはニューヨークのマンハッタン近くにあるインディアンポイントという原発の被害対策のために作られたものを見た青山繁晴氏が日本に戻ってヒヤリングしたものをモデルにした。
ニューヨークという東京以上に大きい都市に、放射能が漏れたときのことを想定し、綿密な対策が立てられた。風向きと地形、天気によってどこにどれほどの放射能が降りそそぐのかを予測するもの。

しかし、アメリカ、そういった対策は万全過ぎるほどであるし、住民に被曝させてはいけないという前提も十分なのだが、気になる事が多々…。

1945年日本敗戦以降、アメリカは広島被曝状況追跡調査した。
毎月被爆者たちを病院に呼び、検診するが治療はしない。
なんという鬼畜米英…。という言葉を吐いてしまうほど醜い実験データはアメリカに山ほどある。
はずなのだが、なぜか100msv/y以下の低線量被曝のデータは科学的根拠なし。なのだ。
(米国科学アカデミーは低線量被曝を肯定)

それに御用学者山下俊一氏も100msv/y以下は健康に被害はないというし、
それから、日本の官邸ホームページでは、チェルノブイリの死者数は28名という。
http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g3.html

ええっ?

。。。


●「チェルノブイリ小児病棟 五年目の報告」
という番組をNHK広島が制作したのは1986年から5年経つ1991年。

この秀逸な番組は、佐藤幸雄 木村昭朗 小熊信夫
この三人の広島から来た医師によってベラルーシの子供たちを治療するというドキュメントだ。
ベラルーシはチェルノブイリから180キロの地点にあり、低線量被曝や内部被曝で子供たちが危険だということで、
ベラルーシの子供の親たちは、原爆広島から来た医師と聞き、祈る思いで治療させた。
子供らの首のリンパ腺を触ると、ごりごりしたものが見つかり、甲状腺がんの手術を強いられる。水頭症の胎児、白血病の進行が続く少女…。というかわいそうな場面ばかりで悲しくなる。

ところが、
ソビエト政府がIAEAに依頼し報告書を作成。
「国際チェルノブイリ計画調査報告書」
は1000ページ英文。それによると、

「放射線被曝に直接起因すると見られる健康障害はなかった。今後大規模な疫学調査をしても、ガンや遺伝的影響の増加が放射線によるものかどうかを見分ける事は困難である。」という結論を報告。


ええっ?!

これはベラルーシの医師や看護士の間に波紋を残した。
「小児病棟で起きている異変」を、その現実をどう説明できるのか。
あらゆるデータが不足しており、中には何がしかの理由で死亡診断書を書かないベラルーシやロシアの医師も。
前述の広島の医師たちは、「長期間による追跡調査が必要」という言葉を残したのだが…。

この3人の医師、いまも日本で活動していると思うが、
この福島の事故後に出てきてもいいはずだが、表に出てこないし意見もないようだ。
なぜ。彼らも電力会社から口止め料でももらったのだろうか。


なぜこんなことが起こるのか。
WHO(世界保健機構)のチェルノブイリ死者数は4000人という報道発表。
しかし別の報告では100万人に達しているという。
この違いはいったいなんなのか。


●これはジャネット・シェルマン博士による「チェルノブイリ~大惨事の環境と人々へのその後の影響」より。この本は公開された医学的データに基づき事件の起きた1986年から2004年までで、98万5千人が亡くなったとしています。
http://www.universalsubtitles.org/ja/videos/zzyKyq4iiV3r/

●日本では野呂美加さんがチェルノブイリに趣き、現在も各地で講演している。
http://hidamariblog.jugem.jp/?eid=852

彼らや、ジャーナリスト、医師が現実を語るも、WHOとIAEA、さらに世界の原発推進組織とも利権でつながっており、出来る限り数字を小さく見積もるようにできている。WHOとIAEA間に1959年に結ばれた協定では、一方がもう一方の承諾を得ることなしに調査書を発表することを禁じているのだ。

ベラルーシではほとんどの子供がどこかしら病気で具合が悪い。
放射能は、白血病や甲状腺がん以外にも、心臓病や知能障害、糖尿病などさまざまな病気によって人体に影響を及ぼす。

これらを発表する事がいかに都合が悪いかということである。
また、チェルノブイリ、広島、長崎で起きた被曝による健康被害調査に関する報告書の出版もIAEAの介入により、見送らざるを得なかったという。チェルノブイリ事故に関わった専門家やWHO元職員から告発されている。
(IAEAとは国際原子力機関で原子力の平和利用を促進する組織だが、要は原発促進組織)

。。。


ちょっと長くなるが、もうひとつ付け加えておく。

ドイツが2022年までにすべての原発を廃炉にするという。
こんな思い切った政策をメルケル首相は打ち出した。

「科学的にはあり得ない事が起こりうる事を日本から学んだ」という。

まだフランスから原発電力を貰ってはいるものの(微々たる量らしいです)、大胆な政策。
ここまで政治家を動かしたのは、おそらく国民。

ドイツでは福島以降、原発反対デモに25万人が集まる。(日本ではまだ数千から1万人くらい?)
これは憶測だが、こんなテレビ番組が放映されたり、新聞メディアにこれらの数値が掲載されたからだろう。

●南ドイツ新聞:16の原子炉のある周辺地域で幼児がガンにかかる確率が高いことが明らかに(しかも科学では証明できかねるごく低線量)
http://www.priee.org/modules/pico2/index.php?content_id=12

●原発と白血病の因果関係(クリュンメル原発の近くで子供たちが次々と白血病に)
http://www.youtube.com/watch?v=K3VFzSLFpwg


日本もこれくらいはっきりとメディアが取り上げれば、
デモ25万人は容易に行われるかもしれない。
日本ではむかしから広瀬隆氏や樋口健二氏ががんばっている。現在は彼らに加え、
フリーのジャーナリストらが事実を明らかにしている最中だ。


。。。


チェルノブイリで病気になったり亡くなった子供たち、奇形のまま生きている短命な子供たちが
世界的組織WHOの報告から故意にもれているのが、原発利権の姿なのである。

現在福島では、御用学者の権化、山下俊一氏が県民の健康調査をするという。
また同じことが起ころうとしている。
誰か止めてくれ…。
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# by chiesuzukihome | 2011-05-30 21:37 | 原発震災 | Comments(0)

天秤にかけてみると…。

原発推進・容認派と脱原発・反対派の間で、
意見の食い違っている部分の一つに、死者数というものがある。

原発による死者は少なく、放射能被曝での死者は、イメージよりも相対的にみて少ない。
したがって、原発はそんなに危ないものではないのでは?


政府や学者が安全と言っていた。
ただちに健康に影響はでないんだったな。



放射能は、人間の体に害を及ぼす。
それもたいていの場合、時間をかけて、ゆっくりとDNAを傷つけ蝕んでいく。

http://matome.naver.jp/odai/2130343998286752301

ナタリア・マンズロヴァさんは、チェルノブイリ事故に関わった科学者の一人。他の13人の科学者メンバーは全員亡くなったという。

マンズロヴァさんが伝えたいのは、
政府を信じず、自分で学び考え行動する事が大切だということ。

なぜ政府を信じてはならないのだろうか。
政府は、国という大きな組織を動かさなければならない。それゆえ、少しの犠牲よりも、多くの国民がパニックにならず、国に従ってくれる事を優先する。起こった事をなかった事にしたいときもある。

それが当時旧ソ連で実際に起こった。
ロシア、ウクライナ、ベラルーシでは、医療制度はモスクワ政府管理下にあり、多くの医師は死亡診断書に、放射能汚染が原因と思われるガンなどで亡くなった事実を記載しなかったという。

甲状腺がん、白血病のようなガンだけではなく、放射線は脳にも蓄積し、マンズロヴァさんもてんかんのような発作を起こし、精神病棟に入れられそうになったという。(25年経った今も苦しんでいる人たちがいる)

チェルノブイリの死者数について、4千人と報じられているが、100万人だという報告書も出ている。ここにも、原発での被害を小さく見せようとしている大きな権力(原発推進のIAEA, WHOも)の影響が見られるのだ。


では、チェルノブイリ事故と福島は違うと思っているようだが、
3月の地点で、レベル7で炉心溶融であったことを後になって発表した。
なんだ日本も旧ソ連と同じではないか。
水素爆発の直後、3月頃民放やNHK出演していた学者は全員「問題ありませんよ。安全です」と国民をパニックさせないために発言させられていたが(これを隠蔽という)、それ以外の例えば小出裕章さんをはじめとした学者、外国の学者は、炉心の温度や炉内の圧力などの数値、放射性核種を見て、これはほとんどの炉心が溶融していると発言しており、最悪のシナリオも予想していた。(実は4月の朝まで生テレビに出演した、推進派の代表のような学者石川迪夫でさえも…)

そして、
既に福島原発付近の村の土壌汚染の数値は、文科省の発表する数値を見るとチェルノブイリ以上となっている。
もし、3月12日から13日にかけて、政府が半径30キロの住民に(正確にはSPEEDIで風向きを検証した地域)せめて約1ヶ月栃木あたりにでも避難誘導できていたら、被曝量はだいぶ低く抑えられたであろう。

あれは取り返しのつかない日本政府の判断だったのでは…と思う。
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# by chiesuzukihome | 2011-05-18 20:59 | Comments(0)

技術屋さんの苦悩

。。。


先日、岩上安身氏によって行われた
武田邦彦教授(元原子力安全委員)のインタビューを聞いて興味深く思ったのは、


内閣府原子力委員会の「専門家たち」が集まる会議で、
武田氏はこう思ったそうだ。
「原子炉を守るのか、住民を守るのか。彼らは前者を考えている」という。

2006年の「地震指針」という安全を考える会議で、彼らの考えは、
電力会社が想定していない事態が起こった場合、
「地震で施設が倒れて当然、放射能漏れて当然、住民被曝当然」と考えているという。
電源などの付帯設備に注力せず予算を費やさず、原子炉自体を守りたいと思っており、それは住民の安全を考えていないという事。


武田氏は、これでは何のために技術屋をやっているのかわからない。技術は人類や社会に貢献するためのもの。この頃から原子力推進派から批判派に変わり、今では反対派になってしまったという。


彼らは技術者、科学者であるというのになぜ、本末転倒な考え方をするのだろうか。
という疑問がわいてくる。優れているはずの学者、保安委員らは、原子炉自体のすごさの事ばかり考えていると。どうも、一部の学者は頭が良すぎて突き詰めたひとつのことにしか考えが及ばないのだろうか。

それと同時に、武田氏によると電力会社に協力している学者は年に2000~3000まんえんくらいの研究費をもらっているという。原子炉工学の学者が原発を反対するとその地点で蚊帳の外に追いやられ、小出裕章氏のように62歳で助教という肩書きになり、世の原発推進学者からバカにされ干され人生を過ごす事になるのだ。

技術者、科学者(医師も含め)は、真実を述べるものと誰もが思っていたし、
我々一般人の味方ではないかと信じていたが、どうやらそれは違うらしい…。

40歳代くらいで、なかなかそうはできないのは会社に忠誠を誓うタイプのサラリーマンと同じで、お金は欲しい、家族は守りたいと思うのだという。武田氏のように67歳でもう失うものはないと思う、いわゆるおじいちゃんになったものは、好き勝手な事が言える。今まで組織内で言えなかった事が言えるようになるのだ。

だから、最近おじいちゃんが「大声をあげている」のが目立つのだろうか?
引退した原子炉技術者らが、声を大にして「原発は危ない。今すぐ止めて」と。




。。。
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# by chiesuzukihome | 2011-05-14 23:20 | Comments(0)

原発に立ち向かうおじいちゃん軍団

http://bouhatsusoshi.jp/

シニア決死隊という、原発に立ち向かうおじいちゃん軍団。


おじいちゃんの代表は山田さんという、東大卒でプラント技術者でもあった方。
70代で今まで人生を享受してきたので、危険を覚悟で原子炉での労働に志願。これはまるで、戦時中の日の丸特攻隊ではないか…。という心配にも、いいやわしらは死ぬつもりはない!それに大本営から行けと言われたわけでもない。自分から国にやらせろといっている。と心強い。

おじいちゃんは、放射性物質が若いほどリスクが高いことを知っており、こんな仕事を若い人にやらせてはならんと、60歳以上の一般から募集すると元エンジニアなど60名以上のシニアの志願者が。
次の世代に被害を負わせたくないという心意気に拍手…。
しかも、このメンバーの中には京大原子炉実験所の小出裕章先生の名も…。


「福島原発暴発阻止行動プロジェクト」が正式名称。
政府はこれを拒否してはいないものの、まだ認めてはいない。東電は迷惑そうであった。それは炉内の隠蔽が難しくなるからだろう。40年間国に楯突いた反原発の小出先生が果たして炉内に入れるだろうか。


もし遠征することになっても、必ず生きて帰ってきてください。
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# by chiesuzukihome | 2011-05-10 00:50 | Comments(0)

空本議員のインタビューメモ。

現在の実情が岩上安身氏のインタビューに記録されています。

今、福島県内の幼稚園や学校などでの屋外活動を制限する
放射線量の数値が1年間で20msvである。



共同記者会見で毎度突っ込まれている「子供に20msv/yはどうよ」問題に対し、
放射線学者である小佐古敏荘内閣官房参与は、20msvという数値採用に強く抗議し、採用すれば学者生命を脅かされるとして、辞任。
この真相や今までの不可解な文科省らの思惑、詳しい説明を以下の空本氏インタビュー(一昨日)が語っています。が、ちょっと長い。2時間くらいあるので忍耐力ある人はどうぞ。



http://www.ustream.tv/recorded/14514180

空本誠喜議員インタビュー(小佐古氏の代弁者/東大助教授と生徒という関係で両方広島出身)

「官邸が、思考停止状態になったと感じている。」



20msv/yがどんな数値か。

・チェルノブイリ事故では強制移住地域が最初5msv/y以上の地域からその後1msv/yの地域へ。
・日本の労災認定は5.2msv/y以上。
・日本の放射線管理区域(レントゲン室など)は5.2msv/y


この20msv/yという数値はICRP (国際放射線防護委員会)からとったものだという。

しかし、そのICRP勧告には、こう記されている。
・20msvは放射線で働く人の上限値であり、長期の汚染地域については、1-20msvの低い方をとりなさい。
・子供は大人に比べて感受性が高いので配慮が必要。(校庭利用の基準に適切ではない)


さらに国際的にもふたつの見解にわかれており、「確定的影響と確率的影響」
・確率的影響は5年10年後の発ガンであり低線量でも発症する可能性。
・確定的影響とは100msv/y以上で身体的影響が出る(毛が抜ける、白血病、不妊、ガンなど)。それ以下は無視できる程度(というような感じの記述…)

長崎大の学者山下俊一氏はこれの確定的影響という見解を選択。
福島は100msv以下なので安全です。と発言。(これが福島では騒ぎになっている)


空本氏は、以下のようなアクションをとるが、、、、

「官邸が、思考停止状態になったと感じている。」

我々は彼ら(官僚)を動かすように努力、助言チームを作って確認をとったり、モニタリングの最適化。3月16日くらいから魚介類、食品。スピーディを持って効率的になってほしい。と言ってきた。しかしすぐに動けないのは、縦割り行政のせいかと。


文科省が20msvを決めたのだが、基準作りで何かおかしい。知識が一部しかない。バックデータ、根拠、それを見ていない。という単純な理由。

海外からは相当の非難が起きている。世界の原子力の機関に説明できるのか?このままでは国際社会から取り残される。

行政が官邸をうまく使いこなせばいい。保安院も。風穴を開けた。
しかしどうやっても「安全委員会」だけはぶちこわせなかった。

発電所の中でヨウ素134見つかったのは誤った報道。半減期が短い。
コバルト56だった。(ヨウ素134だったなら再臨界)
安全委員会がチェックすべきだが、彼らはそれができていないし、放射線防護、原子炉物理学を理解されているのかが疑わしい。能力、知識なく機能不全。
4月から新メンバー加入(参与、OB関係)で何となく動いてはいるが。



田畑について。

高い線量の地域では、耕してはだめ。表土をとるべき。

安全保障委員会(防衛省)に指示を出せるのは総理だけなので、それを即行ってほしい。
DOEを航空サーベイを一緒にやってくれる。
ヘリに放射線検出器をつければどこでも出来るものがある。20キロは民間が入れないのでできない。防衛省にお願いできればいいのだが。
防衛省ヘリに搭載できる。日本独自で出来る。
測定をしてくれとずっと言い続けているのだが、動いてもらうべきところで動いてもらえない。委員会。


これは国家存亡の危機。3月11日誕生日の自分としては、使命。
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# by chiesuzukihome | 2011-05-08 17:14 | Comments(0)