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カテゴリ:ニューヨークシティ( 14 )

アメリカ独立記念日

Fourth of July


ブルックリンのアパートメントでバーベキューパーティがあると言う。
9時頃が日没のニューヨーク、まだ明るい夜8時頃から参加した。
4時から始まっているこのパーティはアパートの屋上で行われた。屋上といっても手すりの高さはわずか50センチくらい、黒いタールが流し込まれた床はぶにょぶにょしているのだが、これはニューヨークの一般的なアパートメントの造り。こちらでアパートと言うと、日本のマンションと同じ意味。

ロバート・モンダビ赤、ローヌワイン赤を酒屋で買い、地下鉄を乗り継いでブルックリンへ到着。パーティはもう行われている。みんなすっかり出来上がっている。というのも食べ物がないのでみんなある酒をかっくらっている。と言ったふうだった。ワインもビールもソフトドリンクも飲み物は十分あるのに小さなバーベキュー用コンロがひとつ火もついていないまま置かれている。

「ひとり2ドル以上のドネーションで食べ物買ってきまーす。」
ということはみんな空腹で4時間飲みっぱなし?
数人が食べ物を買いにいく。
ここを提供している黒人の男の子は元モデルでルームメイトと住んでいる。そこにいるほとんどのひとと知り合いのようだ。私はその友達の友達のともだちといったところ。

このパーティ、7メートルかける30メートル?くらいの屋上に、だいたい80人から100人くらいが集まった。
そうこうしているとスピーカーが運ばれ、DJが大音量でヒップホップを流しはじめた。そこら中の男女が踊り、まるでクラブのようになった。プロ級のダンスを披露する女性が居て、見入ってしまった。
9時を過ぎた頃、薄暗くなってくると、近所のあちこちで花火が始まった。こんな近くで打ち上げているのを見るのは初めて。というか、小さい花火だが、物凄い音。どっかーん!!!どっかーん!!!

遠くでも小さな花火が3つ見える。こちらが正真正銘の独立記念日の花火。
花火屋からみればこの日はかきいれどき。
ある中国人の友人は、自国からの花火輸入業を営んでいたが、この時期を中心にたいそう儲かっていた。

どっかーん、ひゅーーどっかーん。

耳が大音量と花火の音でみんなちょっとクレイジーになっている。
ここにいる人々の内訳は、女性7割、男性3割。黒人6割、白人3割、アジア人1割。白人黒人の中には南米系の人もいると思うが、アジア人は日本女性3人と、火をつけた鉄玉のぬんちゃく??を回す中国系男性2人だけ。

しかし、どこからこんなに可愛い女の子達が集まってくるのかと思うくらい女性が多い。ニューヨークはどこへ出かけてもパーティでは女性ばかりで男性はうはうは。ひとりのまあまあかっこいい男性には女性が最低でも3人は話し掛けている。かっこよくもない男にも最低ひとりは女性が話し掛けている。

ここで持てない男はほんとうにモテない男なのだろうか。
白人の男性で固まっている集団もいたが、この屋上でかれらは黒人勢にすっかり負けている。女性にたいしオープンな態度を示していない。オタクなのだろうか?

普通は男性が気に入った女性に話し掛けにいくものだが、ここニューヨークではまったくの逆転現象が起きている。


さて、買い物から戻った男性達は、ハンバーガー用、ホットドッグ用パンとチーズ、ハンバーガー用のビーフとベジタブルバーガー、ソーセージ。が並んだが、たったこれだけ・・・?バーベキューって、魚貝とかタマネギとかピーマン、肉そのものなんかを焼くんじゃなかったっけ??

まあいいんだけど。3ドルしか出してないから。

みんなあまり食べていないので、グビグビ飲んじゃったらしく、女性達がとくに酔っぱらっている。男性達は、ビールのケースを運んだり、ハンバーガーを焼いたり、DJしたり(DJもふたり参加)女の子をケアしたりで忙しそうだった。

女性達は思い切り飲み、踊り、男に話し掛けにいき、大変楽しんでいた。

しばらく花火を見ていると、突然消防車の駆けつける音。大きな音をたてて近付いてくる消防車4台。何があったのかと近所の人々も外へ出て見物。我々もとなりの屋上を見ると、燃えている。花火が引火したようだった。

しかし住人が消化器で簡単に消し止められるくらいの小火で、またたくまに消し去った。我々は屋上からその住人に拍手を喝采した。

その2分後くらいに消防士たちは玄関からでなく、わざわざ塀をつたい屋上に到着。5、6にんの消防士は既に消えた小火の後を見て、うなずき、仕事した気分で帰っていった。なんだかまぬけだな。

そういえばその後夜10時半頃、DJの大音量を迷惑がって誰かが警察に電話した。4、5人の警察官が屋上へと上がってきた。(空が明るい頃から我々屋上に手を振っていたあの警察官達だ)DJ に、音を小さくして下さい。と忠告して去っていった。(あまいなあ)音量は低音のみを消したような軽い音になり、しかしまだまだ音楽はなりやまなかった。(近所の屋上の人々もここの音楽を聞きながら踊っていた。)

ダンスする人で、階下の住人はどすどす音を夜じゅう聞き、100人がトイレを借りるため2階の主催者の部屋までばたばた階段を下り、用を足すと、また上へ上がっていく。
忍耐強いアメリカ人は、今日くらいはひたすら音楽が止むのを待つのだろう。

12時頃にはお開きになり、後片付けは男性がすべてやっていた。主催者の男性の家に初対面で泊まる人たちも数人いたようだ。

連れの女性が泥酔してしまい、彼女は自ら知り合いを呼んで近所に宿泊した。玄関にも別の女性がうずくまっており、こちらも泥酔。ある関係ない男性がタクシーをひろい、ケアしていた。

このパーティ、男性は力仕事やなにやらで大変そうだった。女性はずいぶん楽しんでいるようだが、男の数が女性の数に比べ極端に少ない気がした。

それで、なんだかやたら男がモテまくっていて、女なんて何人でもいるじゃないかとばかり携帯電話に女の番号がびっしり。こんかい集まった人々のカテゴリーが、モデル、ダンサー、シェフ、DJ、堅い職業の人もいるが、だいぶ業界系であったから?

女性に興味ない男性、犯罪系の男性、土日関係なく毎日18時間くらい働いている外国人男性、などがけっこう多いので、凡人男が簡単にモテちゃうニューヨークなのである。

アメリカが独立して229年経っても、確固とした文化を創れないでいるかもしれないが、こういったカジュアルなパーティはいい意味でアメリカっぽいなと思う。
・・・それにしてもロバート・モンダビをラッパ飲みするのはやめてくれよ。
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by chiesuzukihome | 2005-07-08 15:46 | ニューヨークシティ | Comments(0)

ニューヨーク上空から

マンハッタン上空を旋回し、飛行機がラガーディア空港に着陸。

(写真:右端に円形のマジソンスクエアガーデンが見える。背後にエンパイアーステイトビルディング。左のカラフルな地域はタイムズスクエア)

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(写真:ひときわ明るいヤンキースタジアム=ブロンクス)
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(写真:立ち寄ったオーランド空港。空港全体ディズニーランドのよう。吹き抜けを見上げるとハイアットホテルが。パームツリーは北に住む人々にとって夢のアイテム)
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by chiesuzukihome | 2005-06-26 03:49 | ニューヨークシティ | Comments(0)

便利な一言

アメリカでは頻繁にエクスキューズミーと言う言葉が発せられる。
「ちょっとすみません」とか「そこ、ごめんなさいよ」などとよく訳されているが、ニューヨークシティでは「失礼!そこどいてくんない?」と言う感じである。

日本では「どうも」と言う言葉が便利な使われ方をしているが、適当にあやふやに挨拶するときにもよく使われて、すごく日本っぽい。
アメリカでは「Excuse me」はとても便利。悪意があってもなくても、人とぶつかりそうなとき、この一言さえ言っていればOKなんである。

いま、洗濯をしているところなのだが(NYマンハッタンではほとんどの中流以下の家庭に洗濯機がない。建物が古いのでApartmentにスペースがない。洗濯屋も存在する)ランドリーへ行って洗剤とソフトナーを入れて34分を部屋に戻って待っているところ。
一回1ドル50セント(約160円)このあと、乾燥機に入れるのだが8分25セントで、32分で1ドル。一回の洗濯で、洗濯機を色物と分けるので2台と乾燥機で合計4ドル。

きょうはなぜかランドリーが混んでいて、空くのを5分待っていた。
30代前半くらいの白人の男が洗い終わった洗濯物を、乾燥機に入れるとき、近くで洗濯物を畳んでいた50代くらいの黒人の男と接触。
接触と言ってもこの黒人のすぐ後ろに乾燥機があり、通路が狭くなっていたのでちょっとぶつかっただけ。これはお互いわざとではなかったとは思うが、(黒人が振り向いたときに強く肩にぶつかった)接触したとたんふたりは「なんだよ!」「外へ出ろ、おい!」と即座に緊張状態になった。
黒人は右手をポケットに入れて、さもナイフかガンが入っている風を装っている。白人はTシャツにショート丈のチノでいかにもアメリカの白人。殴り合いになるかと言うところで、近くにいたプエルトリカンが「まあまあ、やめとけ」と言葉をかけ修まった。

私はと言うと、洗濯物を背負いながら唖然として見ていた。
「流れ弾に当たらないようにしなくては。」まず最初の行動としてはそれしか思い浮かばなかった。

下らないことでけんかするヤツが多すぎる。このニューヨークは。
まあこれが黒人同士、白人同士なら何も起こらないのかもしれない。しかし相手は敵だ。と容姿だけで判断してしまう。悪意があるわけでもないのに、接触しただけで相手は自分にイヤな印象を与えている。と勝手に思っている。

そのことをうやむやにするのが「エクスキューズミー」と言う言葉なのか。
相手に悪意があってもこの一言で許されるし、悪意はありませんよ。と言う表明のために一言添えたりするのにも便利な言葉だ。

さて、洗濯がそろそろ終わった頃だ。乾燥機に入れてこなくては。
アメリカから一時帰国すると、日本人ってぶつかっても全然謝らないし、傍若無人に見える。しかし日本人同士だからいちいち「ごめんなさいよ」と言って通らなくても、相手に悪意がないのくらい分かっているという習慣になっているからのようだ。

ランドリーで誰かが血まみれになっていませんように・・・。
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by chiesuzukihome | 2005-06-02 04:58 | ニューヨークシティ | Comments(0)

ピンヒール修理

靴の踵を直そうと、昨年買った夏のサンダルを靴修理に出した。
ニューヨークは最近寒くて、まだショートブーツを履いているくらいだが、暑くなるであろう夏のために今から駅前の靴屋に立ち寄った。

靴チケットを見せて返却してもらう。
が、おじさん「このヒールは難しい、修理できなかったよ。」と踵を見ると、プラスチックのチップが取れたヒールの底に金属の突起物。この突起物には穴が空いており、ここにゴムのチップの釘部分を填めるようになっているのだが、その突起物、特殊すぎて「おじさんこれ直っていないじゃないか。元に戻せ」と責めても、おじさんとしては踵に元々付いていたプラスチックを引っこ抜き「金属の突起は抜けないしここにはゴムのソールを埋め込めない」と言い張る。

そんなこと最初に言えよ。おやじ。

おじさんの前には履けなくなった踵のサンダルが転がっている。
細い踵の底にもうひとつ釘のような突起物がむき出していて歩くこともできない。
南米出身の靴屋は履けなくした靴を見てご愁傷様。と知らん顔。
全くふざけた国だ。靴の修理もできないのか。この国は。とアメリカのせいにする。
日本だったら、駅前の靴屋のおやじがどんな靴でも修理するのに。


ぶつぶつ言いながら、もう一つの修理屋に足を運ぶ。

間口の狭い、奥の方で目だけが輝いている靴屋のおやじ、こちらはユダヤ人。頭にはキッパと言う小さな帽子をかぶる鉤鼻のおやじがこちらを見る。
「サンダルなおしてください」それだけいうと、おやじは踵を見て、これはあかん。という表情。ペンチを持ってきて踵の突起物を挟み、とんかちでガツガツ。カットしようとしている。おじさんだいじょうぶかな。
不審な顔でおじさんを見る。

それにしても汚い店だな。
こんなの誰が履くのだと思うような、イタリアンスタイル、フレンチスタイル、と書かれたップラスティックの棚に、おじさんが革から創ったのかというほこりまみれの靴がディスプレーされている。おじさんは、こちらの不審顔も気にせず、ガツガツととんかちをたたく。

電話が鳴り、おじさんは肩と首の間に受話器を挟み、ヘブライ語で喋る。音量を絞ったラジオもヘブライ語だ。
ヘブライ語とトンカチの音、狭い店の中にただ突っ立って、数十分くらいおじさんの手元を見ていた。これで直らなかったどうするのだ。これだけ踵の突起物を潰して、この後いったい作戦はあるのか。と。

お客さんが入ってきた。白人マダムは、買い物袋を椅子に置き、ゆっくり腰掛け「時計のバンドをなおしてくださいな。」と言い、おじさんは一瞬待って、と言いながらトンカチの手を休め時計バンドから古い革を引きちぎる。マダムは私にほほえみかけ、「すみません、横はいりしちゃって。」と恐縮するが、こちらはそれどころではなく、お気に入りの夏のサンダルか生きるか死ぬかの瀬戸際なので、靴屋にここで手を休めて、急がずゆっくりと戦略を練ってほしかったので「いいですよ。」とマダムにほほえみかけた。

時計のバンドの修理が終わると、おじさん再び参戦。とんかちとペンチではカットできないであろう突起物を金属研磨機にかけ、平らにカットする。火花が散ると何事もなかったように、平らなヒールになった。
しかし、私はなぜ修理屋に靴を出したかというと、プラスチックの靴底チップがすり減り、中の金属がむき出して、道路で滑りやすくなっているから、底にゴムのチップを埋めてほしかったのだ。

しかもその靴はヒールごと硬い金属でできている、いわゆるピンヒールのようなデザインなのだ。踵の高さは105ミリ・直径たった8ミリ。
これを履くと身長が1メートル70センチになる嬉しい代物なのだけど。

しかし・・・、おやじ、この先どうするのだ。突起物は取れたのは良いが、そしてどうするつもり?
おやじはおもむろに電気ドリルを持ち出し、一番細い釘のような先っぽを取り付け、ガルルルル〜〜。おおっと、直径8ミリの金属の踵に底から電気ドリルを差し込んだ。

ええ、これ大丈夫なのかい。

これでヒールが折れたりして・・・・。不信感は続く。
なかなか金属の踵に穴は空かない。おやじ悪戦苦闘。
ガルルルル〜。
三畳ほどの店中に音が響く。ヘブライ語ラジオも聞こえない。

別のお客が入ってきた。
ティンバーランドを履いた黒人。ようおじさん、踵にゴムつけてくれ。
まだ新品の靴底にプラスティックの踵保護ソールを打ち付ける。
あれ、この黒人さん用意周到だな。靴底が減る前に保護している。


休めた手に再び電気ドリルを持ち、深さ1センチくらいまで削る。
ガルルルル〜。
ああ、大丈夫かな?ガルルルルル〜。
もう片方の踵にもガルルルル〜。

直径8ミリのピンヒールの底にやっと穴が空いたみたいだ。
ゴムの小さな靴底を打ち付ける。ガツガツガツ。

やったー。これだよこれ、私がほしかったゴムの踵は。
ありがとうおじさん。

無言で無表情のおじさんの顔がほころんだ。
「他の靴屋で修理できなかった代物だろ?」と最初から分かっていたのだ。
ありがとう。一〇ドルを払う。熱戦の約20分間。
「三〇分は履いちゃ駄目だよ。まだ熱いからね。」

できたてほやほやの夏のサンダルを見ながら
「やればできるじゃないかアメリカ〜」と関係ないであろう事を思った。
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by chiesuzukihome | 2005-05-27 15:52 | ニューヨークシティ | Comments(0)