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便利な一言

アメリカでは頻繁にエクスキューズミーと言う言葉が発せられる。
「ちょっとすみません」とか「そこ、ごめんなさいよ」などとよく訳されているが、ニューヨークシティでは「失礼!そこどいてくんない?」と言う感じである。

日本では「どうも」と言う言葉が便利な使われ方をしているが、適当にあやふやに挨拶するときにもよく使われて、すごく日本っぽい。
アメリカでは「Excuse me」はとても便利。悪意があってもなくても、人とぶつかりそうなとき、この一言さえ言っていればOKなんである。

いま、洗濯をしているところなのだが(NYマンハッタンではほとんどの中流以下の家庭に洗濯機がない。建物が古いのでApartmentにスペースがない。洗濯屋も存在する)ランドリーへ行って洗剤とソフトナーを入れて34分を部屋に戻って待っているところ。
一回1ドル50セント(約160円)このあと、乾燥機に入れるのだが8分25セントで、32分で1ドル。一回の洗濯で、洗濯機を色物と分けるので2台と乾燥機で合計4ドル。

きょうはなぜかランドリーが混んでいて、空くのを5分待っていた。
30代前半くらいの白人の男が洗い終わった洗濯物を、乾燥機に入れるとき、近くで洗濯物を畳んでいた50代くらいの黒人の男と接触。
接触と言ってもこの黒人のすぐ後ろに乾燥機があり、通路が狭くなっていたのでちょっとぶつかっただけ。これはお互いわざとではなかったとは思うが、(黒人が振り向いたときに強く肩にぶつかった)接触したとたんふたりは「なんだよ!」「外へ出ろ、おい!」と即座に緊張状態になった。
黒人は右手をポケットに入れて、さもナイフかガンが入っている風を装っている。白人はTシャツにショート丈のチノでいかにもアメリカの白人。殴り合いになるかと言うところで、近くにいたプエルトリカンが「まあまあ、やめとけ」と言葉をかけ修まった。

私はと言うと、洗濯物を背負いながら唖然として見ていた。
「流れ弾に当たらないようにしなくては。」まず最初の行動としてはそれしか思い浮かばなかった。

下らないことでけんかするヤツが多すぎる。このニューヨークは。
まあこれが黒人同士、白人同士なら何も起こらないのかもしれない。しかし相手は敵だ。と容姿だけで判断してしまう。悪意があるわけでもないのに、接触しただけで相手は自分にイヤな印象を与えている。と勝手に思っている。

そのことをうやむやにするのが「エクスキューズミー」と言う言葉なのか。
相手に悪意があってもこの一言で許されるし、悪意はありませんよ。と言う表明のために一言添えたりするのにも便利な言葉だ。

さて、洗濯がそろそろ終わった頃だ。乾燥機に入れてこなくては。
アメリカから一時帰国すると、日本人ってぶつかっても全然謝らないし、傍若無人に見える。しかし日本人同士だからいちいち「ごめんなさいよ」と言って通らなくても、相手に悪意がないのくらい分かっているという習慣になっているからのようだ。

ランドリーで誰かが血まみれになっていませんように・・・。
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by chiesuzukihome | 2005-06-02 04:58 | ニューヨークシティ | Comments(0)
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