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ニューヨークのドン


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(写真:ドニー・ウォルシュ、まるでドン・コルレオーネ photo by Chie Suzuki)


ペイサーズのGM球団社長だったドニー・ウォルシュがニックスのGM球団社長に。
本日記者会見が行われた。


昨日だったなら、みなエイプリルフールのいたずら?なんて思ったかもしれないが、今日は4月2日。会見はラリー・ブラウンの時と比べると、驚きや和やかさ、勝利に対する確信などではなく、わりと淡々としたものだった。

もちろん期待でいっぱいなのだが、それはいかにまともで、ニューヨークにあるべき球団を再び創造できるのか。ということを待ち望んでいたのだ。言いたいことも言えて、書きたいことも書けて、優勝を狙うことに集中できる健全な組織をこのドンは導いてくれるのか。
そして誰もがペイサーズに24年間勤務した男の技量は申し分ないと思っている。みんなニックスが変わることをいまか、いまかと待ち望んでいるし、この男なら、と思えるのである。

この人事、他の候補、キキ・バンダウェーやジェリー・ウエストではなく、ウォルシュが半年前からオファーを受けており、NBAコミッショナーのプッシュもあったそうだが、アイザイアも彼なら自分のポジションがどこかしらに置かれるのでは?とジェームス・ドーランというボスに頼んだ最後のわがままだったのかも。
アイザイアの最後の藁。



・・・


ウォルシュはまず、サラリーで太りすぎてしまった中性脂肪をなんとか排出し、ドラフトやトレードで調整していくのに3年くらいの時間をかけ治療するという。
その後かそれまでプレーオフに出場することを念頭に置き、優勝を狙っていくのだろう。

現在のプレーヤーについては、当たり障りのないコメントで、
カリーやジャマールの能力、
ジェフリーズ、バークマン、リー
ネイトの流れを変える力、
そして、マーブリーの能力についても肯定的だ。

今の選手を残すのか残さないのかはその時のトレード状況によって決まるだろうが、けっして悪い素材が集まっているわけではないと言う。

そしてこの先、実質的な仕事をするGMを迎えるであろうし、コーチも変わるであろう。

・・・

ニューヨーク生まれのニューヨーク育ち。ブロンクス、クイーンズのアストリアにもブルックリンにもマンハッタンにも居たことがあるという、ニューヨークシティの至る所に生活し、ニューヨークにゆかりの深い男だ。
この仕事を引き受けるに際し、ルー・カーネセッカなどのニューヨーク・バスケットボールシーンを担ってきた重鎮たちから電話メッセージを貰ったことが、とても心を動かしたという。


彼にとってとても大きな仕事、67歳でニューヨークの大きな球団を牛耳ることを「チャレンジ」と呼ぶ。まさに大きなチャレンジだ。カントリーサイド、インディアナで引退して悠々自適に過ごすはずの老後を、こんな大仕事を引き受け再びコンペティターとして市場に参上したのだ。敵を射るような目で人事し、ニックスを優勝に導くのであろうが、リズムが、まだまだインディアナである。
ニューヨークのせっかちすぎるビジネススピードについて行けないかのように、話の合間に小休止を置いただけで、司会者は次の質問に移ってしまい、言葉が重なってしまう場面が数回。

しかし、ドンはウォルシュなのだ。ドンが指をパチと鳴らせば部下が動き事を速やかに行う。こんな人事がなされるであろう。

いままで、ドーランとアイザイアによって、ふたりのバスケットボール界のレジェンドが痛い目にあった。レニー・ウィルキンスとラリー・ブラウン。アイザイアがレニーを連れてきた頃、プレーオフにも滑り込み、悪くはなかったはずなのだが、ラリーの時代も当初の3年かかる計画を無視して解雇。
そんな痛い歴史を再び繰り返さないでほしいのである。


ドーランとアイザイアのエキセントリックな蜜月は終わり、あたらしいニューヨークバスケットボール界が創造されることをみんな望んでいる。
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by chiesuzukihome | 2008-04-03 08:38 | NBA | Comments(2)
Commented by mari at 2008-04-06 12:47 x
ラリ爺とレニー爺、おふたりともアイザイアさんに殺られてしまったレジェンドでした、今回のドニ爺はそういう雰囲気を持っていない、もっと恐そうなお方です。どうかそのへんをレポートお願いいたします。
Commented by chiesuzukihome at 2008-04-07 14:44
>今回のドニ爺はそういう雰囲気を持っていない、もっと恐そうなお方です。

mariさん、こんにちは。
恐そうですね。上にも書きましたが、ドンコルレオーネ、ゴッドファーザーな雰囲気を醸し出しております。彼の手腕はいったいどういうものなのか、そして、パトリックのゆうさんがホールオブフェイムになり、しかもニューヨークニックスで働く、クライド、モンロー、スタークスをちょっとうらやましがっていて、もしかして戻ってくるのかと期待してしまいます。
そんな同窓生たちを雇ったりして、??ドニ爺の仕事っぷり、眺めていきましょう。

あそれから、下の方に、女子のほうが観察眼が云々ってありますが、女子はつい嘘を見抜いてしまう。と言いたかっただけです。辛酸なめこ先生の言葉を借りれば「男子はアクロバティックな発想力」が優れていてこれまた女子にはできないもので、まあどっちがいいとか劣っているとか言っているわけではありませんので、くれぐれも誤解せぬようよろしくお願いします〜。
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