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電球のようなアスリートたち

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(写真:トレーシー・マクグレディ、ひさしぶりのコート)

T Macは7試合を背中の痛みで欠場し、この日は2試合目の出場。
まだまだあのTマックではないが、元気なところを見せてくれた。
この人の魅力はふわふわしているように見えて、やるところでやる。というツボを押さえているところだ。

しかしディフェンス面では、バンガンディ流とは行かず。バンガンディはディフェンス苦手なタイプをちゃんと「ヘルプ」として使用しているところが、賢い。
あの長い腕はどうやっても相手から見たらじゃまだしね。


ロケッツの雄、ヤオも現在けが人リスト。
たくさんの中国人が観戦に訪れたが、単なるロケッツファンではなくヤオを見に来たのに。という不満も多々あったようだ。その代わり、コンゴの虎ディケン・ベムトンボが20分フル出場(平均10分。20−30分出場の時もある)。彼はもう40歳と思ったが、動きがすこぶる良い。
55歳説もあるほど顔は老けているが、細身になって軽やかなステップで、健康である。
アロンゾといい、この手の選手は自分の健康を自ら管理する能力が長けている。がむしゃらにやればいいのは、若いうちだけだ。

ジャズのスローンコーチはジョン・ストックトンをもったいぶって使っていたという。
健康で長持ちさせるためにプレイングタイムを控え、小出しにしていたのだ。この発想には驚いた。いくらアスリートといえども、すり減るんだなあ。と、それを長く強く保つためにコーチがセーブしていたとは。

まるで機械製品か電球の寿命のようだな。
現ジャズのポイントガード、デロン・ウイリアムスはそんなスローンコーチに反抗しているという。平均36分の出場。これ以上使うと、疲労が溜まるのだろうか。ストックトンももっと出たいよとぶつぶつ言いながらキャリアの平均31.8分で19年長持ちした。
若さ故40分は出たいと、ウィリアムスもプレイングタイムはいくらでも欲しいらしい。若ければ徹夜をしても飲み明かしても翌日には回復。なんてことは一般サラリーマンにも当てはまる。バックトゥバックの試合で体を酷使しても翌日も元気だったり。しかしいつまでもそんなわけにもいかない。やっぱり人間の体は摩耗するのか。

あのストックトンの安定性はそんなコーチの配慮と、サラリーマンのように毎試合表情を変えず黙々とハイレベルの仕事をこなし、それを習慣として生活リズムを作っていたからなのかな。

Tマック、いまのところコラーゲンを摂るくらいしかback spasmの回避法はないのか(そんなんじゃだめか・・・。)背中や腰の痛みはほんとだましだまし使うしかないからな。
(背骨がゆがんでいたり、背骨の柔らかいコラーゲンみたいなジョイント部分(椎間板)がすり減り、神経を刺激している)

ヤオとTマックも大事に使わないと長持ちしないよ。
バンガンディのディフェンスでは体を酷使しすぎなんじゃあないか。でもオフェンスではハーフコートが多いからまだましか・・・。
by chiesuzukihome | 2006-12-31 04:24 | NBA

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