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乱闘は指示されたものなのか

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(写真:乱闘直後、アイザイアが審判に話しかける)
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(写真:乱闘直後、ナハラとキャンビーに笑みが。ジョージ・カールもその後ふたりと微笑む)



アイザイアが乱闘に持って行くように選手に指示を出したのでは?
というまことしやかな噂が流れている。
ニューヨークタイムズを筆頭に調査しなければならないという論調。
リーグもこのことを無視せず調査したという。

「バスケットに近づくなよ。それはいい考えじゃないって、伝えておくからな。」
とアイザイアは乱闘17秒前にカーメロに言ったという。

この発言によって、各メディアが翌々日の試合前、
アイザイアに詰め寄ることになった。


アイザイアの弁明によると、「18点19点差がついているのだからバスケットに向かって僕の選手たちの上からもうダンクはしないでくれ。意地悪く何度もそういうことはしないでくれ。なんらかの慈悲を見せてくれ」という意味だったんだという。

リーグは、関係者にインタビューを試み、ビデオを何度も再生したが、コーチを出場停止処分するまでの証拠はみつからなかったそうだ。


個人的には、コーチが試合中、ハードファールをしろと選手に指示するなんてあり得ないと思う。もしかしたらアイザイアは、「もうマジやめてくんないかな。選手たちがかわいそうじゃん。」くらいのことは、味方相手選手両方に聞こえるくらいの声で発したかもしれない。
コリンズに向かって、「あいつらを叩きのめしてくれ。」と万が一言ったとしても乱闘しろとかハードなファールを仕掛けて怪我させろ。なんてレベルでは発していないと思う。

事件はなぜこんな方向に行ってしまうのだろう。
ジョージ・カールコーチは、
「アイザイアが事件を指揮したんじゃないかと思う。事件後も事をもっと悪くした。」と思ったという。


このような方向に発展したのは、「バスケットに近づくな。」などと言ったからであり、
悪い方向へ示唆するのに長けているニューヨークメディアが事件にへばりついているからである。

しかしそれ以外に、アイザイアという人間に心の底で、「そう言うレッテル」を貼っているひとが多数居るからだと思う。すでにリーグでは、アイザイアは孤立しているのではと思われる。
すでに彼の人格に疑いを持っているひとたちが増えているのではないか。彼を信じている人間は、ドーランと数名の若いニックス選手たち。

アイザイアがいくら微笑んでも、どんな言葉を用意しても、いくら若い子分を増やしても、リーグ全体からのアイザイアへの信頼度はかなり低い。

こんな事になったのも卑劣な手段で次々とコーチを首にしたことが、少なくとも影響していると言える。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、アイザイアの人生はこの先いったいどの辺へ向かっていくのだろうか。

と、アイザイアの人生は私にはあまり関係ないので、どーでもよいが、


先日ドン・ネルソンは、バドライトを飲みながら試合後インタビューに答えていた。(笑)
そのあと、火のついていない葉巻をくわえながらもう一缶のバドを上着のポケットに忍ばせ去っていった。
風貌がまさしく「ドン」なかんじでのしのし歩く、カリスマをぶら下げた老いぼれ名将だった。

この老いぼれでも選手に対し厳しい練習態度を命令できるのはやはり名将だったからだろう。コーチとは辛い職業だ。世界一レベルのバスケットボール選手たちに付いてきてもらうには、ハイテンスで戦う選手たちを指揮するには、自分もそれなりのカリスマがなければならない。
名将であるか、選手に味方するタイプか、かなり高レベルのバスケに対する情熱を持っているか。の3つ、どれかがなければ選手は言うことを聞かない。

アイザイアの場合、選手に味方するコーチの代表だ。
得てしてこういうコーチはそうやって世渡りをするが、肝心のコーチングは?である。
以前ラリー・バードがコーチになったが、彼も選手に味方するコーチの変形版だ。彼は選手をやる気にさせて彼らのモチベーションを最大限に引き出すことのできる数少ないコーチ。
彼はアシスタントコーチに作戦を任せてそれをディレクションする。

あ、こうやってバードひいき目に書いているのも、
やっぱり世間から刷り込まれているバードの人格がそう書かせるのである。

・・・・・・・・・・・・・

バスケに強烈な情熱を持つコーチタイプのジェフ・バンガンディは、
土曜日の出来事に「感情移入してしまった」そうだ。自分の過去の惨事がよみがえってしまったのだろう。
(2001年1月。対スパーズ戦、ダニー・フェリーのひじ鉄攻撃に業を煮やしたマーカス・キャンビーは数メートル先にいたフェリーに向かって振りかぶった。げんこつは、空振りに終わり、それを阻止しようとしたバンガンディ、キャンビーの頭にこめかみを打ち付けて流血15針縫ったんだった。そのほかにもアロンゾの美脚にぶら下がり事件など。)

おまけ:当時のキャンビーのコメント
「(フェリーのひじ鉄で自分の額の)血を見て正気を失ってしまった。あれは僕じゃなかった。僕はもっとお気楽なヤツなんだって、ここにいる周りのみんなはよく知っている。」キャンビーはリーグから罰金25,000ドル(約二百九十万円)と5試合出場停止とその間のサラリー$77,122 x 5=385,610ドル(約四千五百万円)を差し引かれる。ダニー・フェリーのほうも1試合の出場停止+罰金7500ドルだそうだ。


「乱闘は指示されて起こるものではない。」
とバンガンディもコメント。
乱闘を語らせたら(体を張らせたら)右に出るものはいない彼のコメントを、信じよう。
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by chiesuzukihome | 2006-12-20 03:12 | NBA | Comments(2)
Commented by madu19811101 at 2006-12-20 11:20
CHIEさんこんにちわ。携帯から失礼します

JVGの「乱闘は指示して起こるものじゃない」ていうコメントはまさにその通りだと思います。
ファールの指示はあったと思いますがハードファールになったのは「結果」の話でしょう

Gカールが本気でアイザイアの指示だと思ってるなら、もっと自分の選手が幼稚である事を自覚する必要さえあると思います。

そういう意味でもアイバーソンのようなベテランが来るのはプラスに働くと思います。

なんだかんだ言ってもベテランだしコイン投げられても平気なまでに成熟しているのですから

それにしてもデンバーはすごい事になっちゃいましたね
メロやJRが戻ってきた時に上手くまとまるか心配です
Commented by chie suzuki at 2006-12-20 16:51 x
>ベテランだしコイン投げられても平気なまでに成熟しているのですから

maduさんこんにちは。アイバーソンもいっぱしのベテランになりましたよね。くだらんことでは怒らないけれど、ジョージカールはこの先けっこう重要な仕事が待っていますね。カーメロとアイバーソンをうまーく使うという。
ラリ爺の友人でもあるカールコーチはそのへんきっと助言受けているでしょうね。
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