オークリー兄の功績
2006年 11月 17日
(写真:ギルバート・アリーナスに食らいつくホオジロザメたち)
(写真:バークマンのブロック、カロン・バトラーのジャンパーを阻止)
(写真:荒削りなディフェンス。デビッド・リー)
ホームで一勝したニックス。
対ワシントン・ウィザーズ
インサイドのとほほなウイズに
ニックスがニューヨークステイトオブマインドを表したのか。
しかしセレブの方々、我慢強いですな。
観客は上の方空席だったにもかかわらず、
いつものスパイク、マシュー、ウッディに加え
チャールズ・オークリーとマーク・メシエが最前列でご覧なすっていた。
ニックスの魂と言われる漢、
オークリーが紹介されるやいなや、「うおーーー」と観客は大拍手と声援。
それがなかなか鳴りやまない。
ニックスの歴史を知る奥の深いファン達は、どの辺の席に座っているのだろうか。
300番台か、400番台か?
オークリーは観客の声援に応え立って手を振ると、ますます声援は響き渡る。
ガーデンの歴史は、これ、一言では表せないものだな。
荒削りって言葉があるけど、
荒削りなギターは、バイオリンやチェロにない、もっと日常の殺伐とした現実を表わしている。
荒削りをここまでショーに仕立て上げたのは、
チャールズ・オークリーかもしれない。
アンソニー・メイソンとザビエル・マクダニエルがニックス練習の初日で大喧嘩したという。
荒削りすぎるチーム、ニックスを作ったのはパット・ライリーだったか・・・。デイブ・チェケッツだったか。アーニー・グランフェルドだったか。どの辺りが原風景だったのか。
ニックスファンの屋台骨を支えるのは、労働者階級。
これほど所得格差の開きの大きい観客を持つチームはない。
ドナルド・トランプがビリオンを稼ぎ、
天井の方からは時給2ドルの移民と、ハーレムで小さなデリを営むおやじと、道路工事を請け負う男がビール片手に「くそったれー」と叫ぶ。
この男達の日々のルーティンワークの溝にニックスはぴったりはまっている。
こんな荒削りを大満足できるショーに仕立て上げた、ニューヨーク・ニックスの懐と歴史、
確実にこの血を受け継いでいるのが、
デビッド・リーとロナルド・バークマン。
これを待っていた。
ガーデンで待っていた。
オフェンスリバウンドを取ったらすぐに得点しろ。
by chiesuzukihome
| 2006-11-17 15:15