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坂茂の新国立競技場案

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(坂茂の新国立競技場コンペ案)

2020年東京オリンピック 新国立競技場:

坂茂さんもコンペ出品していたのか。
100年続いた人工の森、神宮の森との調和を考えるのは当然だと。

「あのコンペに僕も案を出したんですよ。見事に落ちましたけど(笑)。神宮の森と競技場を溶け込ませる配慮は当然です。規模も小さくなります。それは、僕だけじゃなく、他の提案者もしています。当たり前のことなのです。
そのうえで、僕の案は、予算(当初の予定価格は1300億円)の8割ぐらい。もっと簡単にドームの開閉ができるプランです。従来の開閉式ドームは、建設にもメンテナンスにもすごくお金がかかる。一回一回の開閉が大変で、時間もかかります。そこを簡単な構造で、スピーディにできるようにしました。」
President Onlineより



神宮の森との調和。
被災地への想い。

このふたつはこのコンペに不可欠ではなかったのか。
坂は世界の被災地へ飛んで紙管を使った住宅を創り、被災した人々への貢献を無償で行っている。そのような視点を持つ坂茂。なにか盛大なスタジアムを作って日本をアピール!の前に、それらをしなければいけないのではないか。

先ほど、茂木健一郎氏がツイートしていた「負ける建築(隈研吾)」もしかり。


そもそも、21世紀において、日本が世界に発信する建築的メッセージとして、ザハ案はまったくそぐわない。現代の代表的建築家のひとりである隈研吾氏は、「負ける建築」ということを言われる。建築は、設計者の自我の主張、押し付けではない。むしろ、周辺の環境に「負ける」ことが大切。
茂木健一郎 (@kenichiromogi)


「負ける建築」とは、つまり、周辺の環境、文化、歴史的文脈に合わせて、その中で違和感を与えず、ひっそりと息づく、そんな建築であり、まさに日本人の伝統的な建築観(借景などを大切にしてきた)に合うものだろう。新国立競技場には、そのような、環境に適応した控えめな視点こそが必要である。
茂木健一郎 (@kenichiromogi)





まあ、スポーツ界において、負けるのはごめんかもしれないが、
今の時代、公共事業に於いて考えなければならないこと多し。


PS

建築よく知る人物によると
隈研吾建築は、今の日本の現状を顕著に表すような、
コスパ重視のため、素材よりもラッピング、革新的技術もなく、でもブランドを誇示するものである らしい。
要は、人気はあるけど中身がないの典型例だとか。



うーん、いつから日本は自由に使えるお金がなくなったのか。
ぜんぶ電通とパソナ人材派遣と政治利権に掠め取られていることもあるが

これで日本は負け続けるってわけなのか。





⚪︎

by chiesuzukihome | 2015-07-13 18:38 | 建築門外漢

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