マネーボール その1
2012年 04月 22日
(写真:ブラッド・ピット on iTunes movie 。手前は竹尾の紙見本が散乱。仕事中に鑑賞か)
映画マネーボールを遅ればせながら見ました。
ブラッド・ピット演じる、ビリー・ビーンは、オークランド・アスレチックスのGM。
かなり有名な話なのでストーリーは割愛しますが、
何かスゴくリアルで、ぷっと吹き出しそうになる。
あの野球スカウトらの風貌とか、下っ端の球団社員の雰囲気とか
まるでNBAと同じだ。(いやNBAのスカウトはもっと若くて痩せているかもね。)
あれは旧態然としたスカウトの仕方を表現したいがためにわざと超オールドスクール爺を集めたのかもしれないが、真実もきっとそうだろう…。
うん、あまりにもリアル。
もちろん現実に存在する人物はビリー・ビーンだけではなく、ジェイソン・ジアンビ、ジョニー・デーモンや、デビッド・ジャスティスというスター選手の名があり彼らがどうアスレチックスに関わっていたかがこの話の悲しい部分。
MLBファンにとっておいしすぎる映画には変わりないが。
(どうでもいいがw)私が好きなシーンは、2つ。
インディアンズのオフィスで下っ端社員ピーターが机に向かっているところにビリーがどかどかと踏み込んできて質問攻めにする場面。
ピーターブラッドは、狐につままれたような顔で頬をぽりぽり掻くんだけど、もうね。この演技が。
あまりにも自然な演技でね。オタク故の純粋さも漂わせ…。
この映画の重要なパートを担っているピーターという人物は、実際はポール・デポテスタという、風貌はぜんぜん違う男だそうですが、これはブラピのイケメンさ加減を強調するためか、それともコンピュータ世代のいかにも感演出のためか。
このキャラおいしすぎる。
もうひとつは、レッドソックスのオーナー、ジョン・ヘンリーがフェンウェイパークにビリーを呼び、仕事のオファーをする場面。
さっき、ぐぐってヘンリーの顔写真見てきたけど、佇まいがそっくり。
この演技も絶妙すぎる。小雨が降りそうな空気感、東海岸特有の湿度、気温。カリフォルニアから見ればボストンは異国だ。女性のスカーフの話も、何かを象徴しているような。
エンディングの曲に関しては、ちょっと惜しい。
いいとは思うが、最後に持ってくる事で延々と映画見終わった後も頭の中をぐるぐる回ってしまうため、映画全体のイメージとなりやすい。その曲が。少女っぽい心が渦巻いてしまう(意図でもあると思うけど)。できれば別の曲をフェイドインしてかぶせた方がよかったかもね…。
しかし
こんな映画を、NBAを題材に作ってほしいくらいだが、どうしたらああいうしっとりしたのが作れるのだろうか。今までのNBA映画というと、アニメかコメディだった。Forget Parisは好きだったけど、マネーボールのようなMLBの奥深さを語るような、あんな映画があってもいいのにと思う。
物語になり得るフロントと言えば…うーん、…キューバン?(笑)
金持ちなのになかなか優勝できなかったが最後は…てこの映画とは逆。
。。。
これから、だいぶ遅れて原作読みますよ。
ちなみに、マネーボールのセイバーメトリクスは(統計学的裏付けに基づいたメンバー起用法とでもいうのか)日本では千葉ロッテマリーンズくらいだとか?ほんと?
この話つづく(予定)*
by chiesuzukihome
| 2012-04-22 21:18